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カイロプラクティック治療とは? 整体とマッサージとの違いとカイロの基本を解説します。


カイロプラクティックは、関節や筋肉の不調和を調整し、自然治癒力を活性化させることで、症状の改善と体全体の機能向上を目指す治療法です。


日本国内ではカイロプラクティックが「ボキボキする怖い施術」との認識を持つ方もいますが、北米、オーストラリア、イギリス、フランス、北欧諸国、ニュージーランド、香港など世界45ヶ国で、正式なヘルスケアの専門職として認められ、保険適用も受けています。


スイスやデンマークでは、大学の医学部でカイロプラクティックが教えられ、補完医療ではなく現代医療の一環として位置づけられています。


本ブログでは、国際的に認知されているカイロプラクティックが、なぜ日本であいまいで理解されにくいのかを解説し、他の類似業種と比較しながら、その理由を探っていきます。



1.カイロプラクティックとは?

カイロプラクティックは、1895年にアメリカで始まった手技療法で、その後学問として発展し、多くの国で専門大学が設立され、大学の医学部で教育が行われています。多くの国で国家資格と認められ、一部の国では医療保険の適用も受けられます。


カイロプラクティックは身体の構造(特に背骨)と機能に焦点を当て、脊椎や他の部位を矯正することで姿勢の改善、痛みの軽減、機能の向上、および自然治癒力の促進を目指します。この治療法は、個々の施術者によって異なる手技が用いられます2014年厚生労働省


また、背骨に特に焦点を当てる理由は、脊髄という神経の中枢が背骨によって保護されているため、背骨の問題が神経機能に影響を及ぼす可能性があるからです。カイロプラクティックは、手技による骨格の矯正を通じて体の機能を回復し、人々の自然治癒力を活かして健康を促進するヘルスケアとして位置づけられています。



2.カイロプラクティックの主な効果

日本カイロプラクターズ協会(JAC)、世界カイロプラクティック連合(WFC)に所属する日本唯一の団体であるとされています。同協会によると、カイロプラクティックは腰痛、頭痛、むち打ち、肩こり、股関節や膝の痛みなど、運動器疾患に特に効果的です。


また、疲労回復、姿勢改善、自律神経失調症、内臓機能の改善、ストレスの緩和、高齢者の日常的な健康管理にも広く利用されています。しかし、癌、出血性疾患、高熱を伴う疾患、伝染病などは、これらが間接的に腰痛や肩こりを引き起こすことがあるため、禁忌とされており、疑いがある場合は早急に専門の医療機関に紹介する必要があります。


20年以上カイロプラクティックの臨床に携わる筆者の個人的見解としては、患者様が日常生活での改善に協力してくれること(例えば、運動量を増やしたり、休息時間を取ったり、日常の体の使い方や食事を見直すなど)が、頭痛や手足のしびれ、その他表現しにくい症状の緩和にも寄与すると考えています。



3.カイロプラクティックと整体・整骨やマッサージとの違いとは?

カイロプラクティックは、多くの国で医療の一形態として国家資格を持つ専門家によって行われていますが、日本では法律で定義されていないため、同様の公式な認識がありません。


このため、日本でのカイロプラクティックと整体は、施術者によって方法や説明が大きく異なり、患者さんが受ける印象もまちまちです。


例えば、以前私の患者さんが「ここのカイロプラクティックでは水晶を使用しないのですね」と驚かれたことがありますが、実際にカイロプラクティックで水晶を使う施術は存在しません。日本では整体の方が一般によく知られているため、多くの治療院が集客のために「整体・カイロプラクティック」という表記を使うことがあります。このような状況が、消費者に混乱を与えることも事実です。


当院でも、インターネット検索を通じて多くの患者様が訪れますが、「整体」というキーワードでの検索が多いため、この言葉を併用しています。実際にご来院された方々には、カイロプラクティックと整体の違いについて詳しく説明しています。


もし筋骨格系(運動器) 医療業種の比較について詳しく知りたい方は、日本カイロプラクターズ協会(JAC)が2019年に作成した表を参照してください。この表は非常に分かりやすく、海外で医療として認められているカイロプラクティックの説明を含んでいますので、日本国内の認識とは異なる部分がある点に注意が必要です。


また、日本では整骨(接骨)やマッサージは国家資格(按摩点マッサージ師、柔道整復師)として認定されており、カイロプラクティックや整体とは異なる位置づけです。


カイロプラクティック、整体、整骨の違いについての解説もまとめています。施術内容は施設によって異なるため、ここでの説明は一般的な違いに焦点を当てています。ご理解いただければ幸いです。



カイロプラクティック

  • 日本国内:国家資格ではなく、誰でも名乗ることが可能です。

  • 国外:国家資格として認められており、学位取得や診断権を持つ場合もあります。

  • 健康保険:日本では使用できませんが、一部の国外では保険適用が可能です。

整体

  • 国内・国外:どちらでも国家資格ではありません。

  • 健康保険:使用不可。

  • 資格:誰でも名乗ることが可能です。

整骨(柔道整復師)

  • 資格:日本国内での国家資格。

  • 健康保険:怪我の治療が必要な場合に限り、使用可能です。

  • 特徴:柔道から派生した資格で、骨折、捻挫、脱臼などの外傷を専門に扱います。

  • 制限:資格がなければ名乗ることができません。

マッサージ(あん摩・マッサージ師)

  • 資格:日本国内での国家資格。

  • 健康保険:医師の判断により、保険適用が認められる場合があります。

  • 特徴:軟部組織や筋肉に対する母指指圧が主な施術です。

  • 注意:資格がないにも関わらず「マッサージ」と称して営業する事例も見られます。



4.「ボキボキならして痛そう…」の誤解

関節を矯正する際、特に背骨や骨盤などで「ボキッ」という音がすることがあります。この音は、関節内の窒素ガスが放出されることによるもので、関節のにある神経に刺激を加えたり、動きを改善させたりする際に、関節の隙間が瞬間的に広がった証拠です。この現象は「湯船に沈めた風呂桶に空気が溜まり、水面に空気が放出されるとき」にする音に似ています。


適切な力加減と速度と方向、そして患者の体勢を正確に把握していれば、矯正は「痛い」や「危険」とは無縁です。しかし、技術が不十分な施術者による矯正は、不必要な痛みやそれに伴う恐怖感を引き起こすことがあるかもしれません。


また、過去に痛みを伴う施術を受けた経験がある方や、そのような施術を受けることに抵抗がある方もいます。当院では、矯正を行う前に患者さんの過去の経験や好みを確認し、特に経験が少ない方には最初に首から遠い場所、例えば骨盤から矯正を行い、反応を見て施術を進めます(*関節が鳴らない矯正の仕方ももちろんお選びいただけます)。


このように、当院では患者さん一人ひとりの状態に応じた配慮を行いながら、安心して施術を受けていただけるよう努めています。





5.ACカイロの施術について

当院でカイロプラクティックの施術を行うカイロプラクターは、全員がWHOのガイドラインに基づいた4200時間の専門教育を4〜5年かけて海外で受け、その教育基準と認定試験をクリアしています。2019年11月時点で、この基準を満たしたカイロプラクターは、日本カイロプラクティック登録機構(JCR)に全国で561名が登録されており、登録者名簿は年に二回厚生労働省に提出されています。


当院は中目黒で開業してから2024年で13年目を迎え、豊富な臨床経験を持つスタッフが対応しています。施術に先立ち、患者様の現在の体の状態を丁寧に検査し、分かりやすく説明することで、施術の経過や反応がスムーズに進むよう努めています。


施術では、筋肉や関節の問題に個別に対応し、体全体のバランスを整えています。筋肉が硬すぎる場合は緩める操作を行い、柔らかすぎる場合は活性化を促す刺激を加え、怪我の場合はアイシングやテーピングを施します。関節の問題には、手や器具による矯正を行い(選択肢にはボキッとするものとそうでないものがあります)、動きが過剰な場合は負担を軽減する施術を施します。


当院の名前であるACは「Active Care」の略で、患者様自身が積極的に体の管理を行うことを推奨しています。これは自己管理により、自分の体をより良い状態にコントロールすることが可能だからです。施術後には、自宅で簡単に行えるエクササイズをお伝えし、早期の改善と状態の安定を目指します。これは当院のコンセプト「自分のカラダは自分で治す」に基づいています。


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