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執筆者の写真庭野 祥

肺がんの手術後から、右の胸の痛みが気になります(53歳女性・会社員)

更新日:2022年9月27日



昨年末に右の肺に癌が見つかりました。そして今年の春に部分切除の手術を受けました。


肺がんの手術は無事に成功をしたのですが、術後から右の胸に痛みを感じるようになりました。特に右の腕を後ろに下げるときに、痛みを感じます。


手術をする前までは、そのような痛みを感じたことがなかったのでとても心配しています。


先日、中目黒の病院で検査をしてもらったところ、特に内臓などには問題はないとのことでした。そして担当していただいた先生に、こちらのACカイロプラクティックをご紹介してもらい来院しました。


20年間続けていたヨガをコロナ禍で中断してしまいました。そろそろ再開をしようとしていた矢先の胸の痛みなので、どうにか治してヨガもまた始めたいと思っています。





Tさんの主な症状・お悩み

・右胸の痛み、特に左腕を後ろに下げると感じる

・痛みを治して、ヨガを再開したい

施術後の経過

・1回目

初回のカイロプラクティック治療では、肩甲骨周囲の筋肉と背骨のバランスを整え、治療後は症状が30%ほど改善。

・2回目

症状の改善度合いは50%、治療内容は1回目の内容を継続しました。

・3回目

症状の改善度合いは70%、より全身のバランスを整えることを行いました。

・4回目

治療後に腕の動きに伴う、右胸の痛みも改善されました。


予防の体操方法を確認した後に、合計4回の治療で終了しました。



担当からのコメント

今回の右胸の痛みは、胸にある筋肉の過度な緊張(固さ)が原因と考えられました。


痛みの直接的な原因ではないものの、二の腕や背中の筋肉の固さも、胸の痛みに影響を及ぼしているようでした。


肺がんの手術を受けた場所は、背中なのですが、ここの筋肉の多くは、肩や腕につながります。またオペをした場所の傷口は、細胞同士がくっつくことで傷をふさごうとする(瘢痕化)のですが、修復された傷口は以前より固まって、柔軟性も低下してしまいます。


そのため、右胸の負担を軽減するためにも、背中を含む肩甲骨周囲の筋肉のバランスを整えながら、肩や背骨の関節も調整していきました。


またTさんのお体の柔軟性が元々高く、指導させていただいたストレッチやエクササイズも積極的に行っていただけたことが早期の回復の要因になりました。


症状が改善されたため、念願のヨガも無事に再開をすることが出来たようです。


▼ACカイロがオススメする「肺がんの手術後から、右の胸の痛みでお悩みの方」にも手軽にできる「胸、脇の下、首のストレッチ」


*肺がんなどの病気の既往歴がある方は、まずは病院での確認をお勧めします。


胸の筋肉の固さには、胸の部分にテニスボールを当ててうつ伏せで寝っ転がり、ご自分でマッサージをするのもおすすめです。


また胸の筋肉に関わる肩甲骨周囲のストレッチを足すとより、肩や胸周りの動きを整えることが出来ます。


以下、胸や肩甲骨の動きと関係の深い3つのストレッチをご紹介します。


1. 胸の前側のストレッチ 腕を動かすときは必ずと言っていいほど、この筋肉に力が入っています。鎖骨の下にある胸の筋肉を押し続けながら、腕もグルグル回しましょう。


2. 脇の下のストレッチ 使っていなそうで、実はとても負担をかけている筋肉。肩を下からサポートしています。指を組んだら、伸びをして、そのまま体を傾けましょう。


3. 首の前側のストレッチ ここはかなり重要です。みなさん首の後ろや肩、背中など痛みを背面に感じることが多いと思いますが、この首の前側の筋肉。相当疲れています。

ここを楽にすることが首や肩こりを改善するための近道です。鎖骨を手で軽く押させて、そのまま顔を天井に向けます。そして右、左とゆっくりと首を動かします。




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