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執筆者の写真庭野 祥

首を左側に傾けると、左手の親指と人差し指がしびれます(37歳男性・会社員)

更新日:2021年6月12日


首を左に傾けると2週間ほど前から、左手の親指と人差し指に神経痛のようなしびれを感じるようになりました。


特に思い当たる原因はありません。


病院を受診したところ、骨には異常はないが頸椎ヘルニアであろうと言われました。


今は指先のしびれ以外にも、首を左側に傾けることで左肩や左の手首まで痛みのようなしびれが走るようになりました。


力が入りにくいということは特にありませんが、左の親指の腹側は感覚が鈍く、触られてもあまり感じません。


また親指の爪側はしびれを感じています。


Dさんの主な症状

・首を左に傾けると左肩と左手首に痛みのようなしびれを感じる

・首を左に傾けると左の親指と人差し指がしびれを感じる

・特に普段は肩こりや腰痛を感じていない



施術後の経過

⚫︎1-5回目

カイロプラクティック治療では、初回の症状に大きな変化はみられませんでした。


⚫︎6-10回目

徐々に変化が現れ始めて初回のときに感じていた手や指のしびれなどが改善されました。


⚫︎11回目−15回目

疲れたときにしびれが出るなど、症状に波が出てきましたが13回目の治療で指のしびれが出ることはなくなり、合計15回目で終了しました。



担当からのコメント

病院で頸椎ヘルニアの診断をうけていましたが、再度指の感覚が失われているか、反射運動に問題はないか、首の骨に一時的にストレスをかけたときのしびれの出方などを確認しました。


当初は症状が頸椎ヘルニアから来ているものなのか、どうなのかがとても判断に迷う状態でした。


結論を申し上げると、今回の症状は頸椎ヘルニアからのしびれではなく、首から肩への筋肉が極度の緊張(トリガーポイント)を起こしていることが主な原因だと判断をしました。


通常はトリガーポイントでは触覚などが低下することはないのに、ではなぜ指の感覚がなくなっていたのでしょうか。


その理由はトリガーポイントが単体で問題を起こしたのではなく、胸や脇の下、肘などで末梢神経絞扼障害(まっしょうしんけいこうやくしょうがい)を同時に起こしていたことが考えられました。


末梢神経絞扼障害と書かれると難しく感じてしまうかもしれませんが、簡単に言うと正座をしたときに足がしびれるのと同じです。


正座をすると足の感覚が一時的になくなる経験をしたことは一度くらいはあるのではないでしょうか。


足を折りたたんで正座をすると、足の血行が一時的に不良になり神経の働きが低下をしてしびれを起こします。


これが胸や脇の下、肘の周囲の筋肉が固まりすぎたことで腕の血行が不良になり、結果的に指へのしびれが起こったと考えられました。


しかし頸椎ヘルニアの問題も関係している可能性があるため、首への矯正などは直接的に行わず、まずは首や肩甲骨周辺、そして腕の筋肉を緩めるような治療を行なって行きました。


そして段階的に首の関節へ動きもつけるような治療を加えつつ、職場や自宅でも出来るストレッチを指導させて頂き、それを実践して頂きました。


この方はお仕事の忙しさもさることながら、仕事の時間帯なども不規則、そして睡眠も十分に確保しにくい状況(体を十分に休められない)の中でも加圧トレーニングで運動をかかさないと言うアクティブな方でした。


少し時間はかかりましたが、血行を戻し、筋肉や関節のバランスを整えることで指のしびれを改善することが出来ました。


頸椎ヘルニアや腰椎ヘルニアなどと診断を受けた方も多くご来院されます。


理由は病院では手術をする必要はないと言われながらも、現時点で痛みやしびれが続いているためです。


頸椎ヘルニアや腰椎ヘルニアなどがMRIなどで確認することができても、実際に現在起こっている症状が、直接ヘルニアから起こっていない場合が日々の臨床で多くみられます。


これは病院でのヘルニアの診断が間違っているということではなく(実際に画像でも椎間板が飛び出していると思います)、それ以外の問題も考えられる場合があります。という意味です。


カイロプラクティックでしびれを改善させることが出来る場合も実際に多くあります。


もちろん全ての手足のしびれに対応が出来る訳ではございませんが、お悩みの方は一度ぜひお気軽にご相談ください。



▼ACカイロがオススメする「手がしびれているときに試して欲しい」肩周辺のストレッチ

しびれがある場合は、やみくもにストレッチをすることはおすすめできません。ただ首への負担をかけてしびれを悪化させてしまう可能性を低くすれば、それほど怖がらずに行うことができます。


また頸椎ヘルニアと診断をされた方でも、首の負担をかけない範囲で肩周りや腕の筋肉を柔らかくすることのメリットはあると思います。


そして1〜2週間ほどストレッチを継続してもし症状が少しでも改善している感じがあるのであれば、もしかすると頚椎ヘルニアよりも筋肉のアンバランスさがあなたのしびれを起こしている可能性が高まるかもしれません。


*動画の3番目、首の前のストレッチ(天井に顔を向ける)はしびれを悪化させる可能性があるのでくれぐれも行わないでください。*1番目、2番目のみ行なってください。




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