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執筆者の写真庭野 祥

両肘の痛みと手首の腱鞘炎で夜も眠れません(34歳女性・会社員)

更新日:2021年6月11日


最近職場が変わり、パソコン作業が以前にも増して多くなったことで、両肘から手首にかけて激しい痛みが走るようになりました。


先日あまりにも痛みが酷く病院へ行ったところ、腱鞘炎との診断をうけました。


お医者さんからは湿布を頂いたのですが全く良くならず、それ以降も肘と手首に一日中ズキズキとした痛みがあります。


しかも日に日に痛みは増していて、今は腕もパンパンになってきて夜も眠れない日があります。



Aさんの主な症状

・両肘から手首にかけての痛み

・一日中痛みがありつらい

・ズキズキとした痛みが続いている

・腕も張ってきて夜眠れない日もある

施術後の経過

・1回目

カイロプラクティック治療で腕の張りは無くなりました。手首に慢性的な炎症を起こしていた、患部はアイシングでしっかり冷やし、肘や手首に関係する筋肉を緩めて補助のためのテーピングをしました。

・2回目

両肘から手首の痛みは7割ほど軽減されており、初診と同じ治療を続けて行いました。

・3回目

ズキズキした痛みは無く、張り感が少し残る程度まで症状は改善されていきました。

・4回目

治療では痛みも消えて、張り感も取れました。今回の症状に対しては計4回の治療で終了しました。



担当からのコメント

今回の症状は病院でも診断を受けた通りの腱鞘炎(けんしょうえん)でした。


手首の炎症による痛みを抑えるという意味では、湿布を使うのも一つですが、もしあまり効果を感じられないようであれば、手首をより積極的に氷で冷やす方法をオススメします。


◆アイシングの方法

1・患部に濡れたタオルを当て、その上から氷を入れたビニール袋を乗せます

2・10分乗せて、10分休憩、そして再び10分乗せるを可能な限り繰り返します。


とはいえ腱鞘炎は基本的に手首の使いすぎが原因なので、本来であればアイシングをしながらも安静にすることが大切です。


しかし腱鞘炎になるような方は「休みたいけれど、休めない。でも手首が痛い」というように、腕を使う量と休ませる量が逆転(使い過ぎ)してしまっています。


そのような方はこのような、リストバンドを使うことをオススメします。

◆リストバンドを用意する上での注意点2つ

・高額なものでなくて良いので、巻き直しがしができるマジックテープのもの

・バンドは2箇所巻くので2つ用意する


使用上のポイントは、リストバントを肘の下と手首の2箇所に巻くことです。

肘から始まる指・手首の筋肉なので、手首だけではなく肘下を通るこれらの筋肉をサポートして負担を軽減させるためには2ヶ所の方がより強力です。


細かい機序は割愛しますが、腰痛ベルトをした方が腰の負担が減る感じがあったり、着物の帯などを巻くと背筋がピンッと伸びる感覚になったりするのは同じ原理です。


初回の治療ではリストバンドの代わりに、テーピングを用いて痛めている部分を固定して負担を軽減し、また痛み腕や手首の代わりに頑張っていた筋肉や関節の動きを整えて行きました。


全く動かさないのは、逆に体が治ろうという働きを損わせてしまう恐れがあります。


しかし今回の腱鞘炎や足底筋・腱膜炎のような慢性的な炎症が続く(繰り返す微細な傷)ケースでは適度な安静(休息)と炎症を抑えるアイシング、そして周りの筋肉や関節のバランスを整えることがまずは重要だと考えました。




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