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執筆者の写真庭野 祥

自転車に乗った後に、股関節の前側が痛くなります(30歳女性・教員)

更新日:2021年6月11日


趣味で数年前からロードバイクという自転車に乗っています。


週末は長距離の練習をしたり、最近ではレースなどにも参加をしたりしています。


そして2週間前から自転車を乗った後に、徐々に股関節の前側に痛みを感じるようになりました。


痛みが治まらないので、整形外科へ行ったところ「股関節の付きが浅い為に起こるので、激しい運動などは避ける様に」と言われました。


治療などは特に無く「股関節が外れたら何とかする」と言われました。


その後も股関節の痛みは変わらず続いており、歩く時も違和感を覚えていて歩きづらい感じがします。


まだまだロードバイクを乗り続けたいので、もし治るものなら股関節をしっかりと治したいと思っています。



Cさんの主な症状

・自転車を乗った後から右の股関節の前側が痛み

・自転車に乗ると右の股関節の前側が引っ掛かる感じがある

・腰痛も感じるようになってきた

・痛みはずっと同じくらい強さのものが続いている

施術後の経過

・1回目

カイロプラクティック治療では骨盤・股関節の動きや筋肉のバランスを調整しました

・2回目

初回の内容を継続。前回よりも股関節の痛みの強さ・頻度ともに30%ほど減少しました

・3回目

膝下を含む下半身全体のバランスと可動域を上げていく治療を行いました。痛みはまだ運動後には出てくるものの、普段の生活では気にならないところまでになりました。

・5回目

治療の開始前には初診時の症状は改善されていたので、一度治療を終了しました。


その後はロードバイクを継続してもらいながら、体調管理のために月に1度くらいのペースで来院して頂いています。



担当からのコメント

実は元々、中学生くらいから股関節の違和感があり、痛みが出たり出なかったりを繰り返していたようです。


股関節のつなぎ目の「はまりが浅い」との病院での見解でしたが、今回の症状とは直接的な関係は低いと考えられました。*関節のはまりが良いという意味ではありません


その大きな理由としては、痛みの感じ方のタイミングや強さ、弱さに「波」があることが挙げられると思います。


関節の形状は「常に浅い状態」で一定だと思いますが、今回のCさんのケースでは特定の動きや運動の後に症状が出ていました。


このことを踏まえると、そのような動作のときに関わる筋肉や関節の動きを整えることで、症状の改善が狙えるのではないかと考え治療を進めました。


そして治療の回数を重ねるごとに、痛みなく股関節が動かせるようになり、状態も安定をしていきました。



▼ACカイロがオススメする「テニスボール1つで始める腰痛ケア」

今回のCさんにもセルフケアとして実践をしていただいた2つの方法をお伝えします。


1つ目は股関節の前側の痛みに関わることが多いのは、実はお尻の筋肉です。


股関節の前側とは拮抗関係(裏表)があり、お互い緻密なバランスを取り合っています。


まずはテニスボールを使ってお尻の筋肉を柔らかくして、股関節を動かしやすくしましょう。


腸腰筋(ちょうようきん)のストレッチ

2つ目のセルフケアは腸腰筋(ちょうようきん)のストレッチです。


股関節の前側にある筋肉なのですが、自転車を乗る体勢はもちろんのこと、座っている時間が長くなるとこの筋肉は知らず知らずのうちに固まってしまい、股関節の動かしづらさ、痛み、そして腰の負担を増やしてしまいます。


大きな筋肉なので、30秒〜から1分ほどゆっくり伸ばすと効果的です。


お尻と腸腰筋の両方を動かすことが大切なので、ぜひ実践してみてください。




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