水泳の練習中、クロールを泳ぐときに右の肩と腕が痛くなります。これは3週間くらい前からこの痛みを感じるようになりました。
右肘を上げるときと、水をかくときに特に感じます。特に原因は思い当たらないのですが、強いて言えば7月に水泳のマスターズ大会があるので、練習量が特に最近は増えています。
2年前に仕事をリタイヤしてから毎日ジムに通い、水泳と筋肉トレーニングに励んでいます。そのお陰か泳ぐスピードも以前より増しています。
それまでは、運動をほとんどしたことがほとんどありませんでした。大会直前のため練習を休むことも出来ないのですが、泳ぐと痛みが出てくるために困っています。
肩こりや腰痛はあまり感じてはいません。
Bさんの主な症状
1:右肩から腕にかけての痛み(クロールのときに肩を回すとき)
2:肩こりや腰痛は特に感じていない
施術後の経過
⚫︎1回目
カイロプラクティック治療で、検査のときに起こっていた肩の痛みは改善されました。しかし翌日に水泳の練習をしたところ、再び同じ痛みが起こりました。
⚫︎2回目
治療後に痛みの強さは弱くなるものの、練習をするたびに痛みが繰り返される可能性を考慮して、練習量を調整(少し減らしながら)し、練習も2日に1度休息を入れてもらうようにしました。
⚫︎3回目
治療の後の肩の痛みも感じなくなりました。また練習時に感じていた痛みも8〜9割程度改善をしました。
現在では泳ぎ過ぎると痛みが若干出る場合もありますが、2週間に一度のメンテナンス治療を行いながら7月の大会に向けて少しずつ距離を伸ばすトレーニングをしています。
担当からのコメント
肩の痛みは、筋肉の使いすぎによる疲れ(筋肉の痛み)、また肩関節の動きの悪さが痛みを感じている筋肉に負担をより多くかけていることが、主な症状の原因でした。
ご本人から「大会が終わるまでは練習量を減らすことが出来ない」との説明を受けたので、症状の改善も、筋肉を使い続けることで遅くなることを事前に説明しました。
練習量の減少にともない症状も徐々に改善をして行き、現在では痛みなく泳ぐことが出来るようになりました。
泳ぐ量が少なくても、ピッチ(泳ぐペース)が早くなると実際には運動負荷が増えているのと同じことで、体の負担はやはり多くなります。
運動量をコントロールしながら症状の改善に努めますが、患者さんの要望があれば、運動量を減らさずに治療を進めることも可能です。
ただしその場合は改善するスピードが遅くなるリスクがあることを事前にお伝えしてカイロプラクティックを行っています。
目標に向かって邁進することは素晴らしいことですが、運動をしても体を回復をさせるための休息や、適切な栄養が補給されることがとても重要です。
そうでない場合、その頑張りが結果に現れにくくなるかもしれないので、ときには勇気を持って足を止める(休める・体をいたわる)ことも大切かもしれません。
▼ACカイロがオススメする「水泳のクロールを泳ぐときに肩と腕が痛くなる」肩へのストレッチ
今回のお悩みは基本に、お体の使い過ぎがあったと思います。
ただ痛みを感じている肩の部分以外の場所も実際には疲れて固まっており、単純に水泳をお休みするということだけではなく、より回復スピードを早めるためにもストレッチなどのセルフケアがおすすめです。
胸の前や脇の下は、肩の動きにもかなり関係が深いので、これらの柔軟性は痛みの改善だけではなく治った後のパフォーマンスにも影響をすると思います。
またクロールの場合、息継ぎで首も動かすことが多いのでやはり動画の3番目、首の前のストレッチも合わせて行うとよいでしょう。
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