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執筆者の写真庭野 祥

首を寝違えてから耳が聞こえづらくなっています(32歳女性)

更新日:2021年6月26日


週末に左側の首を寝違えてしまい、そして月曜の朝には左耳が聞こえづらくなっていました。寝違えは以前にも経験していたので、すぐに冷やして安静にしていたのですが今回は痛みがなかなか治まりません。


最初はズキズキとした痛みから、お風呂上りにはジンジンと痛みが広がってきました。そのせいか、肩や背中の方まで重くだるい症状が出てきて、夜もあまり眠れませんでした。


朝方、首は完全に固まっている状態で動かすことが出来ず、左耳が聞こえづらい感じになっていました。仕事にも集中できず、症状が治まらないです。



Dさんの主な症状

1:首の痛みで顔を左に向けない

2:左の耳が詰まっている感じがする

3:鋭い痛みから鈍い痛みに変わった

4:左肩から背中までが重くだるい



施術後の経過

●1回目

カイロプラクティック治療で、患部にアイシングを行いながら、背中や肩回りの筋肉と関節のバランスを整える治療を行い、4の症状が改善しました。

●2回目

首の可動域をあげる治療と筋肉を緩める治療を行い1、2の症状が改善されました。

●3回目

の治療時には、1~4の症状すべての改善がみられたので今回の症状においては計3回の治療で終了しました。

(2週間で合計3回)



担当からのコメント

今回の耳が聞こえづらいという症状は、耳自体に問題があるというよりも、耳周囲の筋肉(厳密には首から肩へつながる上部僧帽筋)が緊張し固まっていた為に引き起こされていました。


これはトリガーポイントと言われる極度の筋肉の凝りが「耳が聞こえづらいような症状」を引き起こしており、実際に音叉(おんさ)や指を使った簡易的な聴覚の検査ではしっかりと音を認識していました。


このような方は、耳鼻科などに耳鳴りを相談しても、特に異常が発見されないパターンです。首の緊張がとれていく過程で、耳の聞こえづらさもなくなり周囲の痛み自体も無くなりました。


寝て起きたときに首が痛い!と感じることが多いので「寝違え」などと呼ばれます。


多くの場合寝ているときに何か原因があったというよりは、そもそも首や肩・肩甲骨周りの筋肉などのアンバランスが、運動不足、長時間の不良姿勢(慣れないテレワークでのPC作業)うまく休めない、寝不足などがきっかけで引き起こされていたと考えられます。


今回は患者さん自身がすぐに、アイシングを行って下さっていたので、早期の炎症の治まりも、症状の改善が早くできた要因の一つだと思われます(*筋肉の張りや痛みなどで温めることもありますが、急性の症状(急な痛み)にはまず最初にアイシングを行ってください)。



▼ACカイロがオススメする「寝違えを予防する」ための、手軽にできる「胸、脇の下、首のストレッチ」


寝違えも、他の肩こりと同じように「胸の前、脇の下、首の前」と肩甲骨周辺のバランスが恒常的に崩れていることが考えられます。


それらのセルフケアをすることで首や肩の負担軽減に役立つストレッチを動画と文字でご紹介いたします。

1. 胸の前側のストレッチ

腕を動かすときは必ずと言っていいほど、この筋肉に力が入っています。鎖骨の下にある胸の筋肉を押し続けながら、腕もグルグル回しましょう。


2. 脇の下のストレッチ

使っていなそうで、実はとても負担をかけている筋肉。肩を下からサポートしています。指を組んだら、伸びをして、そのまま体を傾けましょう。


3. 首の前側のストレッチ

ここはかなり重要です。みなさん首の後ろや肩、背中など痛みを背面に感じることが多いと思いますが、この首の前側の筋肉。相当疲れています。


ここを楽にすることが首や肩こりを改善するための近道です。鎖骨を手で軽く押させて、そのまま顔を天井に向けます。そして右、左とゆっくりと首を動かします。


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ストレスや寝不足などで、そもそも体が休めないことは問題です。ましてやお忙しい毎日の中でストレッチの時間を確保するのも大変だと思います。


ただこれらの簡単な体操を取り入れると、体がもっと休みやすくなり、睡眠の質も上がり、疲れが取れやすくなります。


まずは動画を参考にしながら、ストレッチをして固まってしまった体を柔らかくし、ご自分の疲れた体が少しでも休みやすい状態を少しずつ作っていきましょう。



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