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肩こりや腰痛はマッサージで良くなるのに、なぜその効果は一時的なのか??

更新日:2023年10月31日


マッサージに行って体は楽になったが、でもその効果が持続しない

多くの人がマッサージなどの施術を経験したことがあるのではないかと思います。「マッサージに行くと楽になるけれど、その効果がなかなか長持ちがしない。」


マッサージの限界?施術者の力量?患者さんご自身の普段の生活習慣から?


では効果が長持ちをしない理由として、一体どういうことが考えられるのでしょうか。


それは恐らくマッサージを受けた筋肉以外にも、他の問題が何か隠れているということ

「マッサージで一時的にでも良くなる=筋肉をほぐされることで楽になった。」

と考えることができます。


つまりあなたの抱えている体の症状は、「筋肉の固さ・こりが、痛みや重だるさを起こしている」という可能性が高いです。


ただマッサージで一時的に楽になっても、すぐに状態が元に戻ってしまう。


これは筋肉の影響が少なからずあるものの、「筋肉のこり」という問題以外にも、何かを抱えているから、また症状が繰り返されてしまうのではないでしょうか。


肩こりや腰痛も「精神的な問題や、内臓器からの病気が影響」して症状を起こすこともあります。場合によっては、それらの病気などにより筋肉のこり(緊張)を助長してしまっているのかもしれません。


今回は院長の庭野が日々の臨床でよくみる、一般的な肩こりや腰痛(精神的なストレス由来や内臓器疾患からのものを除く)を引き起こす要因からの視点でお話をしていきたいと思います。


筋肉というゴムが、骨という木の棒を支えている構造

運動会の綱引き大会をイメージしてください。開始の合図が出されるまでは、赤組と白組がお互いほどよく引っ張り合うことで中央の位置が保たれて、バランスをとろうとしています。


これはちょうど、体のバランスがとれている状態を説明しやすいです。


下のジャングルジムのような写真は、Tensegrity構造(テンセグリティー構造)と呼ばれている模型で、張力(透明なゴム)によってバランス(木の棒)が保たれているという構造モデルです。※この木の棒はお互いが宙に浮いているように触れ合ってはいません

これは人の体の「筋肉と骨格のバランス」を表現するのに適していると思います。


難しい話ではないので、ゆっくり読んでみてください。


まず、写真の「透明なゴム=筋肉」、「木の棒=骨」を表しているとします。


透明なゴム(筋肉)が色々な角度から木の棒(骨)を引っ張り合うことで、お互いのバランスを保とうとしています。


例えば何らかの理由で、この透明なゴム(筋肉)の一つが緩んでしまい、今までの引っ張りが弱くなると、その先の木の棒(骨)は自然と他のゴムに引っ張られてしまい、木が傾きます。


引っ張りが緩む理由としては、筋力が不足している、または何らかの理由で筋肉に力が入れにくい状況になっている(体がアンバランスになると、これは臨床的によく起こります)ことが考えられます。


引っ張られてしまうと、その木の棒(骨)にくっついていた他の透明なゴム(筋肉)も一緒に引っ張られます。ゴムは(筋肉)は引っ張られると「何を!!」とまた引っ張り返そうとします。



痛みがある場所=そこに問題があるとは言い切れない理由

「右肩がこります」という人がいたとしても「右の肩の筋肉が固まって縮まりました」というだけでなく、同時に他の筋肉や骨も悪いなりのバランスを取るため、引っ張られ、そして引っ張り返します。


そのため症状が今回は右肩に出ていたとしても、様々なところに負荷がかかっていることが考えられるので、単に「痛みがある右肩だけが悪いのです!」とは言えないものなのです。


症状はないけれど、アンバランスさを助長してしまっているところを探し出し、そこに対して適切にアプローチができるか、どうかがとても重要な点(効果を持続させてより良い状態で安定させるため)になります。


これらを踏まえると、普段やっているストレッチやセルフマッサージなどは「右肩がこっているから右だけ!」ではなく、一見なんともなさそうな左側(つまり両側)も必ずやることをお勧めします。


そうでないと右側だけ、柔らかくなり左が硬いままというアンバランスさが結局続いてしまう可能性が高くなるからです。


以下補足です。

では「実際にどこが悪いのか?」

これは正直、お答えするのが難しいです。理由はお体の症状が肩こりや腰痛というよく聞く症状だったとしても、お一人お一人が抱えてる状況に違いがあることが考えられるからです。


・年齢、お体の体質

・症状が出て、どのくらい日が経つのか

・怪我や病気になったことがあるのか

・普段運動をしているのか、いないのか

・負担のある姿勢や体の使い方をしていないか


もちろん、精神的なストレスや内臓器の問題でも肩こりや腰痛のような症状が出る場合もあるので注意が必要です。





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